無自覚に理解していた気がするけれど言語化。
現状の理解・整理と、望むありかた等が混在しているので、「雑感」
目次
先端・先進の推進に寄与するということ
先端・先進の推進に寄与するということは、同時に取り残す人たちを作っていくということでもある(表裏一体なのでこれをなくすのは無理)。
そのため「やった、やっている」ことへの自己評価はともかく、同時にその「やれていない、リーチできていない人たち」の存在を認識しておくことと、そこで起こっていることに対して見下したような視点に立たないことが重要(責任をとれなどと言わないし取れないことだけれども、置いてきたのは自分たちなので)。
※世の「コンサルタント」が徐々に堕落していくのはここで、「やったこと、やっていること」への肯定的な視点が強くなりすぎて、そこだけが現場と思い込むことだと思っている。やったことへの肯定・否定ではなくて、やっていないことの存在を無視するなということ。
補集合の存在を認識することが大事。
変化のフェイズ遷移
これと関連して、大抵の社会を変えていく変化は
- 先進・先端の人が自分たちのために進めていくフェイズ
- その人たちが作ったものに、取り残した人を巻き込んでいくフェイズ(取り残された人がそれを望んでいるかどうかとは無関係に)
- そこに巻き込まれなかった人たちに対する扱いを決めていくフェイズ
という順序をたどっていくことになる。
例えば DX
例えば今「DX」という言葉は徐々に2つ目のフェイズに入り始めた領域で語られることが多くなってきている(マイナンバーカード関連のあれこれが良くも悪くも大きく影響しているとは思う)。
ここで、
- 取り残した人たちをカネヅルのようにビジネス設計をしていく層
から
- 1人も取り残さない、というミッションを持った(本来の意味の)インフラ層
- 間に入って代行することでつないでいくことも含めて
までいろいろ振舞い方があって(ほぼそれはモラルをどこで保つか)、当然インモラルな方が金銭的には儲かる(少なくとも短期的には)。
現在「DX」は1つ目のフェイズ向けの理解で2つ目のフェイズが語られがちで、たぶんこのままではもう1度コケるんだけど、もちろん一定層の理解の進んでいる人はいるので、そういう人たち側になれるように視点を磨いていくのが多分これから先しばらくの生存戦略の1つになる。
これって「情シス」がやってきたこと?
と、ここまで整理していて、実は昔ながらのいわゆる「情シス」の人たちって社内に対してこの2つ目のフェイズをやり続けてきている人たちなので、そこにあるノウハウを活かすチャンスなんじゃないか、と思い始めている。